製造業の請求書処理効率化事例｜AI導入で月80時間の作業を75%削減
目次
製造業の請求書処理効率化事例｜AI導入で月80時間の作業を75%削減
課題事例
こんにちは、株式会社feer広報部です！
今回は製造業の中小企業様でよく見られる手作業による請求書処理の非効率化について、AI活用での解決事例をご紹介いたします。
📋 今回の企業様の事例
実際の株式会社ナリヅカコーポレーション様（製造業・従業員65名）では、どんな課題があったのでしょうか？
こちらの企業様では、多くの取引先から紙やPDFといった様々な形式で請求書を受け取っていました。 経理担当者は、それらの請求書の内容を目で一つひとつ確認し、会計システムへ手作業で入力する必要がありました。このプロセスは非常に時間がかかるうえ、入力ミスや転記漏れといったヒューマンエラーが発生するリスクを常に抱えていたのです。 特に月末月初は処理が集中し、担当者の残業が常態化していました。結果として、経理部門は本来注力すべきである経営分析などのコア業務に時間を割くことができず、組織全体の生産性向上を妨げる一因となっていました。
💥 課題の影響：紙の請求書処理のために出社が必須となり、経理業務にタイムラグが発生していました。
📚 参考資料：この課題についての詳細は以下をご参照ください
AI改善提案
そこで！feerがおすすめするAI活用ソリューションをご提案いたします！
こちらの企業様のような課題は、AIと自動化の組み合わせで驚くほど改善できるんです。
1 使用するAI技術・ツール
今回の解決策では、以下のようなツールを組み合わせて使用します。
どれも実績のある信頼できるツールばかりです！
- • AI-OCR (DX Suiteなど)：紙やPDFの請求書から文字情報を高精度で読み取り、データ化します。
- • n8nワークフロー：様々なツールやサービスを連携させ、一連の業務プロセスを自動化する要のツールです。
- • 会計ソフト (freee会計など)：API連携により、データ化された請求書情報を自動で仕訳・登録します。
2 n8nワークフローによる自動化アプローチ
ここが今回のメインとなる自動化の仕組みです！
n8nは、プログラミング知識がなくても様々なサービスを連携させ、業務を自動化できるツールです。 今回の請求書処理では、以下のような一連の流れを自動で実行するワークフローを構築します。
- メール受信を監視：Gmailに特定のキーワード（例：「請求書」）を含むメールが届くと、ワークフローが自動で起動します。
- PDFを自動抽出・保存：添付されている請求書PDFファイルを自動でGoogle Driveの指定フォルダに保存します。
- AI-OCRでデータ化：保存されたPDFをAI-OCRサービス（DX Suiteなど）に送信し、請求元、金額、日付などの情報をテキストデータとして抽出します。
- 会計ソフトへ自動登録：抽出したデータをfreee会計のAPIを通じて送信し、新しい取引として自動で登録します。
- 担当者へ完了通知：処理が正常に完了したことを、Slackなどのチャットツールで経理担当者へ通知します。
3 実装手順
まず、現在受け取っている請求書の種類、形式、月間枚数を洗い出します。そして、処理にかかる時間や発生しているミスの件数を記録し、どこにボトルネックがあるかを明確にします。
自社の請求書の形式や量に適したAI-OCRツールを選定します。 その後、n8nと各ツール（Gmail, Google Drive, AI-OCR, freee会計, Slack）のアカウントを連携させるための初期設定（APIキーの設定など）を行います。
まずは一部の取引先の請求書のみを対象として、構築したワークフローを試験的に動かします。AI-OCRの読み取り精度を確認し、特定のフォーマットで精度が低い場合は設定を調整するなどの最適化を行います。
試験導入で問題がないことを確認したら、全ての請求書を対象に本格運用を開始します。導入前後で作業時間やエラー発生率がどれだけ削減されたか、具体的な数値を測定し、投資対効果（ROI）を評価します。
運用後も定期的にプロセスの見直しを行います。例えば、請求書だけでなく、納品書や領収書の処理にも範囲を広げるなど、自動化の仕組みをさらに発展させていくことを検討します。
期待できる定量的効果
| 効果項目 | 改善効果 |
|---|---|
| 作業時間短縮 | 最大75%削減（例：月80時間→月20時間） |
| コスト削減 | 年間約180万円（人件費換算） |
| 生産性向上 | 担当者が分析業務などコア業務へ集中可能に |
| エラー率削減 | 95%以上減少（手入力によるミスを防止） |
導入期間・コスト概算
| 項目 | 期間・費用 |
|---|---|
| 導入期間 | 2ヶ月～4ヶ月 |
| 初期費用 | 20万円～50万円（ツール設定、ワークフロー構築支援） |
| 月額運用費 | 3万円～10万円（各ツール利用料） |
まとめ
いかがでしたでしょうか？
今回ご紹介した事例のように、適切なAI活用で業務効率は大幅に改善できます。
次のステップ：手作業による請求書処理は、AIと自動化ツールを組み合わせることで、時間とコストを大幅に削減できます。まずは、自社の経理業務の中で、どの部分が最も時間がかかっているかを洗い出すことから始めてみませんか。そして、AI-OCRやn8nのようなツールを使って、小さな範囲からでも自動化を試してみることが重要です。feerは、そんな最初の一歩からお客様と伴走し、最適な解決策を一緒に考えます。お気軽にご相談ください。
参考資料・関連リンク
- 株式会社ナリヅカコーポレーション - 今回事例として参考にさせていただいた企業の公式サイトです。
- DX Suite 公式サイト - 高精度なAI-OCRサービスの公式サイトです。
- n8n 公式サイト - ワークフロー自動化ツールn8nの公式サイトです。
- freee会計 公式サイト - API連携が可能なクラウド会計ソフトの公式サイトです。
- 【n8nでなんでも自動化】Gmailの請求書PDFを自動整理＆AI抽出！ - n8nを使った具体的な請求書処理ワークフローの解説記事です。
- 業務効率化の成功事例10選！年間6700時間軽減した事例も紹介 - BizRobo! - 様々な業務効率化の事例が紹介されています。
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