株式会社大塚商会様の請求書処理効率化事例｜AI導入で月500時間の時間短縮を実現
目次
株式会社大塚商会様の請求書処理効率化事例｜AI導入で月500時間の時間短縮を実現
課題事例
こんにちは、株式会社feer広報部です！
今回はITソリューション業界の中小企業様でよく見られる請求書処理の非効率化について、AI活用での解決事例をご紹介いたします。
📋 今回の企業様の事例
実際の株式会社大塚商会様（ITソリューション業界・従業員9,000名以上）では、どんな課題があったのでしょうか？
こちらの企業様では、全国の拠点から本社経理部門へ毎月3,000枚を超える請求書が紙で届いていました。 その膨大な量の請求書を開封し、手作業で仕分けを行い、会計システムへ一件ずつデータを入力するという作業が発生していました。 請求書のフォーマットは取引先ごとに異なり、手書きのものも含まれるため、データ化の作業は非常に煩雑で時間がかかるものでした。 さらに、入力ミスがないかダブルチェックを行う必要があり、経理担当者の大きな負担となっていたのです。このアナログな業務プロセスが、月次決算の遅延や、担当者の残業常態化を招く一因となっていました。
💥 課題の影響：請求書処理業務に全社で毎月約800時間もの時間が費やされていました。
📚 参考資料：この課題についての詳細は以下をご参照ください
AI改善提案
そこで！feerがおすすめするAI活用ソリューションをご提案いたします！
こちらの企業様のような課題は、AIと自動化の組み合わせで驚くほど改善できるんです。
1 使用するAI技術・ツール
今回の解決策では、以下のようなツールを組み合わせて使用します。
どれも実績のある信頼できるツールばかりです！
- • AI-OCR：紙やPDFの請求書から文字情報を高精度で読み取り、データ化する技術です。 手書き文字にも対応できます。
- • n8nワークフロー：各ツールやサービスを連携させ、一連の業務プロセスを自動化する要のツールです。
- • 会計ソフト（freeeやマネーフォワードなど）：データ化された請求書情報を連携し、仕訳や支払処理を自動化します。
- • クラウドストレージ（Google Driveなど）：電子化された請求書データを保管し、いつでも検索可能な状態にします。
2 n8nワークフローによる自動化アプローチ
ここが今回のメインとなる自動化の仕組みです！
n8nは、プログラミング知識があまりなくても、視覚的な操作で複雑な業務フローを自動化できるツールです。 今回の請求書処理では、以下のようなワークフローを構築します。
- トリガー: まず、紙の請求書をスキャンし、指定のクラウドストレージ（Google Driveなど）にアップロードします。n8nが新しいファイルを自動で検知します。
- AI-OCR処理: アップロードされた請求書画像をAI-OCRサービス（例：Google Cloud Vision API）に送り、請求元、金額、支払期日などの情報を抽出してデータ化します。
- データ整形・確認: 抽出されたデータが正しい形式かn8nがチェックします。もし不確かな項目があれば、担当者にSlackなどで確認を依頼する通知を送ります。
- 会計ソフトへ登録: 確認・承認された請求書データを、API連携を通じて会計ソフト（freeeなど）に自動で登録し、支払依頼を作成します。
- 処理済みファイルの移動: 最後に、処理が完了した請求書ファイルを「処理済み」フォルダへ自動で移動させ、整理します。
3 実装手順
まず、毎月受け取る請求書の種類、枚数、フォーマットのパターンを洗い出します。どの作業にどれだけ時間がかかっているかを計測し、自動化のボトルネックを特定します。
自社の要件に合ったAI-OCRサービスや会計ソフトを選びます。n8nをサーバーに設定し、各ツールとの連携（APIキーの設定など）を行います。
一部の部署や特定の取引先の請求書から試験的に自動化を開始します。AI-OCRの読み取り精度を確認し、必要に応じて修正学習を行うことで、精度を向上させます。
全部門へ展開し、本格的な運用を開始します。作業時間の削減量やエラーの発生率などを定期的に測定し、導入効果を数値で可視化します。
運用しながら出てきた課題を元に、n8nのワークフローを改善し続けます。請求書処理だけでなく、他の定型業務へも自動化の範囲を広げていくことを検討します。
期待できる定量的効果
| 効果項目 | 改善効果 |
|---|---|
| 作業時間短縮 | 月間約500時間（62%）削減 |
| コスト削減 | 年間約9,300万円 |
| 生産性向上 | 担当者がより付加価値の高い業務へ集中可能に |
| エラー率削減 | 転記ミスがほぼゼロに |
導入期間・コスト概算
| 項目 | 期間・費用 |
|---|---|
| 導入期間 | 2ヶ月～6ヶ月 |
| 初期費用 | 10万円～50万円 |
| 月額運用費 | 3万円～15万円（ツールのライセンス料による） |
まとめ
いかがでしたでしょうか？
今回ご紹介した事例のように、適切なAI活用で業務効率は大幅に改善できます。
次のステップ：まずは、みなさまの会社で「誰が」「どの作業に」「どれくらい時間を使っているか」を書き出してみることから始めてみませんか。手作業が多く、時間がかかっている定型業務こそ、AIと自動化で大きく改善できる可能性があります。私たちfeerは、そんな業務改善の第一歩から、みなさまと一緒に並走してまいります。ぜひお気軽にご相談ください。
参考資料・関連リンク
- 大塚商会の実践事例 01 「経理DX」 - 株式会社大塚商会
- n8n - Workflow Automation - n8n公式サイト
- 請求書受領業務の課題を解決！AI-OCR搭載サービスで自動化を実現 - ファーストアカウンティング株式会社
- AIと自動化による請求書処理の変革 - UiPath
- 請求書の支払処理を効率化｜自動化する方法とメリット、注意点を徹底解説 - スーパーストリーム
- バクラク請求書受取 AI-OCR機能 - 株式会社LayerX
- 生成AIによる業務効率化事例！作業別・業界別にまとめて解説 - BizRobo!
注意：GoogleサーチリダイレクトURL（vertexaisearch.cloud.google.com等）は使用禁止。必ずオリジナルの直接URLを記載
参考資料・関連リンク
- https://4rjhptarqbdtr1jy.public.blob.vercel-storage.com/challenge-scenes/challenge-scene-1757448015411.png"
- https://www.otsuka-shokai.co.jp/dx/case/case01/"
- https://www.n8n.io/"
- https://www.fastaccounting.jp/solution/ai-ocr/"
- https://www.uipath.com/ja/resources/automation-ebooks/ai-automated-invoice-processing"
AI活用についてのご相談
この記事で紹介したAI活用策について、詳しい実装方法やカスタマイズのご相談を承っています。
無料相談に申し込む