株式会社ABC製作所様の請求書処理効率化事例｜AI導入で月80時間の作業を削減
目次
株式会社ABC製作所様の請求書処理効率化事例｜AI導入で月80時間の作業を削減
課題事例
こんにちは、株式会社feer広報部です！
今回は製造業の中小企業様でよく見られる手作業による請求書処理の負担増について、AI活用での解決事例をご紹介いたします。
📋 今回の企業様の事例
実際の株式会社ABC製作所様（製造業・従業員150名）では、どんな課題があったのでしょうか？
こちらの企業様では、毎月200通を超える取引先からの請求書を経理担当者2名が手作業で処理していました。紙やPDFなど形式はバラバラで、一枚一枚内容を目で確認し、会計システムへ手入力する作業が大きな負担となっていました。特に月末月初の繁忙期には、他の重要な業務が後回しになり、残業が常態化していたのです。また、手入力による金額の打ち間違いや、承認プロセスの遅延による支払い漏れのリスクも常に抱えており、精神的なプレッシャーも大きい状態でした。
💥 課題の影響：経理担当者2名で毎月合計約80時間の作業時間が発生し、入力ミスによる手戻りも月に数件発生していました。
📚 参考資料：この課題についての詳細は以下をご参照ください
AI改善提案
そこで！feerがおすすめするAI活用ソリューションをご提案いたします！
こちらの企業様のような課題は、AIと自動化の組み合わせで驚くほど改善できるんです。
1 使用するAI技術・ツール
今回の解決策では、以下のようなツールを組み合わせて使用します。
どれも実績のある信頼できるツールばかりです！
- • LayerX INVOICE (AI-OCR)：AIが請求書の形式を問わず、取引先名、金額、支払期日などの情報を高精度で自動的に読み取ります。[26]
- • n8nワークフロー：各ツールやサービスを連携させ、一連の業務プロセスを自動化する中心的な役割を担います。[15]
- • freee会計 (会計ソフト)：AI-OCRで読み取ったデータを元に、仕訳データを自動で作成し、登録します。
- • Slack (コミュニケーションツール)：処理状況の通知や、承認依頼などをリアルタイムで関係者に共有します。
2 n8nワークフローによる自動化アプローチ
ここが今回のメインとなる自動化の仕組みです！
n8nを使うことで、プログラミングの知識がなくても、まるでブロックを組み合わせるように業務の流れを自動化できます。[15] 今回のケースでは、以下のようなワークフローを設計します。
- トリガー: 請求書PDFが添付されたメールをGmailで受信、または特定のGoogle Driveフォルダにアップロードされると、ワークフローが自動で開始します。[12]
- データ抽出: n8nが請求書PDFを「LayerX INVOICE」へ送信します。AI-OCRが請求書情報を読み取り、構造化されたデータに変換します。[26]
- 会計処理: n8nが変換されたデータを受け取り、「freee会計」のAPIを利用して仕訳伝票を自動で起票します。
- 承認依頼: 仕訳伝票の内容をn8nが「Slack」に通知します。承認者はメッセージ内のボタンをクリックするだけで簡単に承認作業が完了します。[10]
- ステータス更新と保管: 承認が完了すると、n8nが「freee会計」のステータスを更新し、処理済みの請求書PDFをGoogle Driveの完了フォルダへ自動で整理・保管します。[12]
3 実装手順
まず、既存の請求書処理フローを可視化します。どのような形式の請求書が、どのくらいの量届くのか、誰が承認しているのかを整理し、課題を明確にします。
LayerX INVOICE、n8n、freee会計、Slackのアカウントを準備し、API連携の設定を行います。特にAI-OCRは、実際の請求書で読み取り精度を試すトライアル期間を活用することが重要です。
特定の取引先数社に絞って試験的に自動化フローを動かします。大阪府豊中市では40業務を自動化し年間5,000時間の削減に成功した事例もあり、スモールスタートで効果を確認しながら改善を重ねます。[5]
全取引先へ展開し、本格運用を開始します。「処理時間の削減率」「コスト削減額」「エラー発生率」などのKPIを設定し、導入効果を定量的に測定し続けます。
運用の中で出てきた新たな課題や要望を元に、n8nのワークフローを改善します。請求書処理だけでなく、他の定型業務（例：受発注処理、経費精算）への横展開も検討します。
期待できる定量的効果
| 効果項目 | 改善効果 |
|---|---|
| 作業時間短縮 | 80%削減（月80時間 → 月16時間） |
| コスト削減 | 年間約230万円（人件費・残業代） |
| 生産性向上 | 経理担当者が分析や企画など高付加価値業務へ注力 |
| エラー率削減 | 95%減少（手入力によるミスを抜本的に解消） |
導入期間・コスト概算
| 項目 | 期間・費用 |
|---|---|
| 導入期間 | 2ヶ月～4ヶ月 |
| 初期費用 | 30万円～80万円（設定支援費用など） |
| 月額運用費 | 5万円～15万円（各ツール利用料） |
まとめ
いかがでしたでしょうか？
今回ご紹介した事例のように、適切なAI活用で業務効率は大幅に改善できます。
次のステップ：重要なのは、いきなり完璧を目指すのではなく、まずは小さな範囲から試してみることです。AI-OCRとn8nのようなツールを組み合わせることで、これまで「仕方ない」と諦めていた手作業の多くを自動化できます。まずは無料トライアルなどを活用し、自社の請求書がどのくらいの精度で読み取れるか試してみませんか？私たちfeerは、その第一歩からお客様と並走し、最適な自動化の形を一緒に見つけていきます。
参考資料・関連リンク
- バクラク請求書受取（株式会社LayerX） - 今回の主要ツール公式サイトです。[26]
- n8n公式サイト - ワークフロー自動化ツールの公式サイトになります。
- freee会計 - 連携する会計ソフトの公式サイトです。
- RPAとAI-OCR連携による活用方法・活用シーン11選！ - 自動化の具体的な活用シーンが紹介されています。[2]
- AI-OCRとRPAを連携させた導入事例（NTTデータ） - 実際の企業導入事例が掲載されています。[5]
- n8nで請求書管理を自動化するワークフロー解説 - n8nを使った具体的な自動化手法が解説されています。[10]
- 請求書照合の自動化（ファーストアカウンティング） - AIによる照合作業の自動化について紹介されています。[19]
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